「選択的夫婦別姓」で家族の絆は弱まるのか。答えは「いいえ」。むしろ「単身赴任」で絆が弱まっているのです

ずーっと、「夫婦別姓」を実現してほしいという声がありますよね。わたしは、大賛成です。むしろ、「単身赴任」を強いる企業社会の方が、家族の絆を弱めているんです。



個人を尊重する時代

実現しないのは、反対派の人たちが、自民党国会議員などや保守系の人に多いからですよね。その理由は、「別姓にすると、家族の絆が弱まる」などと、なんの根拠もない理由にならない理由で反対しているんですね。あと、何か理由ありましたっけ?

戦後、日本国憲法ができて、個人が尊重される時代になりました。夫婦別姓を望む人たちは、このような考えの下、夫婦別姓を実現してほしいと願っています。別に、「別姓にしなくてもいい」人は、同姓でかまわないと言っているんですよね。

選択的夫婦別姓です。

望む人と、そうでない人、それぞれの考えを尊重するのが一番いいじゃありませんか。

単身赴任は、送金マシンになっている

夫が海外に単身赴任している夫婦がいます。妻子は、日本に住み続けているんですよね。海外赴任の期限が決まっているのかというと、定年まで海外だそうな。なぜ、一緒に海外に行かないのか。妻曰く、「海外赴任手当で、現地で暮らせるし。給料は日本の銀行(支店)に振り込まれるから、不便でない」と。

「不便でない?」もう、半年以上は帰ってきていないようです。夫は、現地でのびのび過ごしているし、妻は、働かなくても、生活していけるからです。これで、「家族」って言えるんでしょうかねえ。

購入した家を手放したくないから

これ、笑っちゃいました。家を購入してから、夫の転勤が決まったとのこと。この夫も、定年退職まで帰る予定はないとのこと。あと、15年くらいは別居状態だそうな。まあ、先ほどの海外とは違って週末には帰ってくるようです。しかし、夫よりも、家を洗濯したんですよね妻は。どっちが、大事なんですか。子供は、まだ、小学生の頃ですから、それでも、なお、家を選択したんですよね。

ホントに、笑っちゃいました。

家族の絆を弱めたくないなら、単身赴任という人権侵害をやめたら

自民党国会議員などや保守系の人が言うように、夫婦別姓で家族の絆は弱まりません。むしろ、単身赴任という働かせ方が、家族の絆を弱めているんです。

だって、「給料が振り込まれればいい。手当もつくし」とか「家を手放したくない」ってもう完全に夫はどうでもいいじゃんってことじゃないですか。あるときは、お金と、また、あるときは、家と、比較されているんですよ。

このような選択をさせること自体がおかしいんです。家族の絆を弱めたくないなら、「単身赴任という人権侵害はやめろ」と、企業に言えばいいんじゃないんですかねえ。実際に、弊害も出てきているわけだし。

「本人の意思に反する単身赴任を禁止する」法律を作っては

いっそのこと、「本人の意思に反する単身赴任を禁止する法律(案)」を国会で議論したらいいんじゃないんでしょうか。で、「選択的夫婦別姓に関する法律(案)」を審議すればいいんですよ。

繰り返しになりますが、単身赴任という名の人権侵害はやめるべきです。