「脱原発」と「政治とカネ問題の解決」では、一致しているんじゃないでしょうかー東京都知事選挙

東京都知事選挙の投票日まで10日あまりとなりました。

 

都民だけでなく、多くの国民からも特に強い願いとして「脱原発」という重要なテーマ、願いが存在します。「脱原発を訴える人を都知事に」という思いを実現するために「候補者の一本化」を願う立場から、様々な議論がされてきました。ここでは、その細部にまで立ち入ることはしません。しかし、ある一つのテーマで国民投票的な選挙であれば、「候補者の一本化」は現実的だと思います。ただ、都政の課題は「原発」だけでないことも事実です。ですから、原発以外の政策で違いがあれば、「一本化」は難しかったのではないでしょうか。

 

だけれども、「脱原発」の願いは、日々、増しています。なので、どの候補者が当選しても、東京から「脱原発」への第一歩を踏み出すことで一致できるのではないでしょうか。そして、原発推進の立場の候補者も、脱原発の声を尊重すべきです。

 

また、今回の都知事選挙の発端は「政治とカネ問題」でした。

特定の候補者に関わって、過去の、また現在の「政治とカネ問題」がクローズアップされたことに伴い、特に問題はない(または、なかった)と「弁解」をしていることも報じられています。私は、刑事責任と政治的道義的責任は区別すべきと考えるし、倫理的な問題も別の次元だと思っています。ただ、これらの候補者に共通しているのは、自分は「政治とカネ問題についてはクリーンだ」ということです。ですから、この問題でも、自分と他人を区別せず、説明を求められれば答え、また、真相を究明することでは一致しているのではないでしょうか。

 

以上、私なりの考えではありますが、「脱原発」と「政治とカネ問題」について、考察してみました。

 

もう少し、論戦の成り行きを見ていきたいと考えますが、現時点で言えることは、「脱原発」、「政治とカネ問題の解決」では、一致しているんじゃないでしょうか。特に「政治とカネ問題の解決」は、課題が残っています。それは、自民党公明党民主党等によって、一度は設置が決められた百条委員会が「お流れ」になったことです。

 

ぜひ、新しい都知事には、百条委員会の設置をしていただき、前都政からの課題の解決に取り組んでいただきたいと、一人の都民として願っています。