【随時更新】木村草太・首都大学東京准教授(憲法学)の本棚

気鋭の憲法学者として活躍する木村草太・首都大学東京准教授の著書を紹介するページです。

 

検証・安保法案ーーどこが憲法違反か

キヨミズ准教授の法学入門

「高度な内容を分かりやすく」を信条に首都大学東京で教鞭をとる若手憲法学者の木村草太准教授が、進路に迷う高校生や法学に拒絶反応を示す文学部生にも分かるように、物語の手法を用いて生き生きと、そして最高に面白く語る「日本一敷居の低い法学入門」誕生!

 法学の入門書として、中学生から読める法学の入門書です。

 

集団的自衛権はなぜ違憲なのか

明らかに憲法違反であるにもかかわらず、強引な手法で安全保障法案が国会を通過しようとしている。政権が暴走し、合理的な議論が困難になっているいまこそ、憲法の原則論が重要となる。80年代生まれの若き憲法学者がその専門知をもとに、安倍政権が進めようとしている安保法制、集団的自衛権行使に対して行う根源的な批判の書。哲学者・國分功一郎氏との対話「哲学と憲法学で読み解く民主主義と立憲主義」も収録。

 最新刊の著書です。なぜ、集団的自衛権違憲なのかを、憲法の原則から、解き明かします。

憲法の創造力

良い憲法を創るということ。それは、新憲法を制定することでも、憲法を改正することでもない。憲法の原理を理解した上で、そこから、想像力を駆使して、より良き国家・社会のルールを創造することなのである。それはいかに可能か。君が代斉唱、一票の格差、9条などホットな憲法問題を題材にして、気鋭の憲法学者が、先端的な憲法学の成果を踏まえながら精緻かつ大胆に考察する。これまでにないラディカルで実践的な憲法入門書。

この著書も憲法の入門書。具体的な事例をもとに憲法の視点から考察する良書です。

テレビが伝えない憲法の話

テレビや新聞などのメディアには様々な限界がある。メディアには、憲法問題以外にも山ほど扱うべき事柄があり、どうしてもテレビでは伝えられない話がある。
安直な改憲論議に踊らされるのではなく、憲法に対するリテラシーを高め、情報の取捨選択を読者自ら行えるようにならなければならない。
憲法を身近に感じ、読者自ら考える機会を与える一冊。

天皇に関する条項(1条〜8条)から、国民主権を解き明かすのが印象的。9条、96条の改正は可能なのか。また、集団的自衛権や非嫡出子の相続問題などもとりあげています。

未完の憲法

憲法は常に未完の体系である」―憲法を正視した二人の共通のコンセプト。近視眼的な改憲論議を超えて―憲法学の大家と若き俊英が「想像力」で示す未来への針路。

故・奥平康弘東京大学名誉教授との対談集。読み応えのある一冊です。

憲法学再入門(法学教室ライブラリィ)

憲法の抽象的な議論や難解な概念に、不安や苦手意識はありませんか?基礎知識・概念に立ち返り、また視点を変えることで、本書から“再入門”をしてみよう。「法学教室」の好評連載を単行本化。補章「憲法判断とは何を判断することなのか?」を新規収録。さらに、それぞれの著者による、お互いのパートについての「解題」も収録。

法学教室」に連載された大学生向け。西村裕一・北海道大学准教授との共著です。

憲法の急所ー権利論を組み立てる

急所をふまえ、権利論を組み立てるための判例・学説に対する明晰な理解と論証技術を身に付ける。判例ベースの主要論点を網羅した演習問題に著者自身による論証例を付ける法科大学院生、学部上級生に必携の演習書。 

法科大学院生向けの演習書。内容は高度ですが、一度読んでみると、権利論の組み立てと主張の作法が理解できます。

平等なき平等条項論―equal protection条項と憲法14条1項

日本国憲法アメリカ合衆国憲法の平等条項についての比較法研究。
起草過程と判例のロジックを年代順に精密に追うことにより、
平等条項の実体法的内容を明らかにする。
補論では、日本の学説史、哲学的平等概念、ウェステンの平等空虚論についての見解をまとめる。
さらに、国籍法違憲判決についても本書の枠組みによる分析を示す。

著者の東大法学部助手論文。助手時代の3年間の研究成果が発揮され、評判の一冊です。