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基本講義 債権各論〈2〉不法行為法 (ライブラリ法学基本講義)
- 作者: 潮見佳男
- 出版社/メーカー: 新世社
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
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きっかけは、「原発事故の損害賠償金に課税するのは、けしからん」という声でした。
通常、損害賠償金には課税されません。
しかし、自営業者が、事故によって営業できなかった場合などに、その損失を補填するための損害賠償金は「所得」とされ、課税対象になります。
私は、「そもそも課税すること自体がけしからん」のか、「課税対象とされることによって税金を支払った場合、手元に残るお金が少なくなるからけしからん」のか、わかりませんでした。
当時は、「だったら、税金分を加えた金額を請求すれば」とも思いました。
が、よく話を聞いてみると、「そもそも、損害賠償金が少なく、その上、課税されるから、けしからん」のだと。
それは、おかしい、と思いました。
課税するなら、政府は、東京電力に対して、厳しく指導すべです。それをせずに、一方的に課税するのは道理が通りません。
とまあ、いろいろ考えたのですが、そもそも、「損害賠償とは」「不法行為とは」と思い始めました。
原発事故の賠償に関する書籍は少なからず出版されているので、「手っ取り早く」というなら、その手の書籍を探せば良いのですが、私は、「大本から出発して」というスタイルなので、「不法行為法」に関する書籍を探し始めました。
しっかりと「回り道」をするのです。
「一歩、一歩、進む」とも言えますね。
結論先取りは、その場はしのげても、応用力がつかない。だから、あえて、回り道をするのです。
それで、出会ったのが「不法行為法 第2版」でした。
で、「結局どうなんだ」と聞かれれば、まだ、結論は出ていません。
また、「自己情報コントロール権としてのプライバシーの権利」侵害については、今の仕事に役立つ内容で、参考になりました。
とりあえず、一通り読み終えたので、感想を記しました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。