「生きづらい」「心苦しい」と思っている人は、「嫌われる」ことから練習しよう

「生きづらい」「心苦しい」と思っている人?はい。少し前の、わたしです。

主に仕事で「周囲に気を使い」「嫌われないよう」「評価を気にして」きました。で、疲れちゃったんですね。今は、ある意味「開き直って」います。これで、かなり楽になりました。つまり「嫌われることを恐れない」ことなんですよね。「それは、できるわけない」と思う人は、以下は読まなくて構いません。

職人は、達成感が実感しやすい

わたしは、鉄工所(円筒研磨)で8年、事務職(現在の事務所)を20年してきました。ですから、職人と事務の両方を経験しているわけです。鉄工所では、工作機械を操作して品物を製品へと仕上げていきます。

やっぱり、人間ですから、失敗もあります。失敗すると、これまでの工程にかかった費用を弁償しなくてはなりません。ちょっとした、油断とスキが失敗の原因になりますから、常に緊張状態が続きます。

一日中立ちっぱなしで、粉塵と手は油まみれ。でも、1日のほとんどが工作機械を相手にしているので、疲れるといっても、綺麗に仕上がった製品を見ると達成感に満たされます。

事務職は人間関係が複雑になりやすい環境にある

事務職は、分担があるにしても、チームワークで仕事をすることが多いですよね。チームワークっていうと大袈裟かもしれません。でも、一人ひとりが、まったく別の仕事をしているわけではありませんよね。そうなると、どうしても「人間関係」が生まれてきます。職人との大きな違いは、1日に相手をする時間の長さが「機械」か「人間」かの違いです。

事務職は上司との関係も生まれ、その仕事の評価は上司または同僚が行ないますよね。職人は、計測器が評価します。もちろん、失敗する率が低いとか、製品を仕上げる時間が早いなど、人間が評価する場面もありますが、それは、事務職ほど多くはありません。

事務職って、人間関係が複雑になりやすいんですよね。でも、逆に言うと、失敗してもフォローしてくれる仲間がいるってことなんですよ。だから「いい加減」を保つことが、疲弊しきらないために必要なんですね。

「いい加減」とは、誤解を恐れずに言うなら、「手を抜く時は手を抜いても構わない」ってことです。誰かが、フォローしてくれますから。

自然に役割が決まってくる

「いい加減な人」と「完璧を求める人」は、性格や役職でも変わってきますが、自然と仕事での役割が決まってくるんです。それが、固定化するんですね。だから「いい加減な人」はいつまでたっても「いい加減」。

「完璧を求める人」は「いい加減な人」のフォローをするんです。で、「完璧を求める人」は疲れてしまうんですよ。

「いい加減な人」は、ある意味、割り切っているんですよ。「私の能力はここが限界」と知っているから、それ以上、自分に求めないんんですよね。

「完璧を求める人」は「自分の限界を知らずに」突き進みます。そして、その基準を「いい加減な人」にも求めるようになってしまう。余計に疲れますよね。

「嫌われる」のが嫌なら、「断る練習」から始めよう

嫌われたくない人は、基本的に周囲の評価を気にしすぎます。頼まれたら、断れないこともしばしばあります。でも、断ることができずに一人で抱え込んでしまったら、仕事の効率も落ちますし、他のことで頭がいっぱいになって失敗の原因にもなりかねません。

結局、周囲に迷惑をかけることになってしまうんですよね。で、失敗すると、自分を責めるんです。悪循環ですよね。ですから、嫌われたくない人は、「いい加減な人」になるんじゃなくて、できないことは「できない」と、言うことからはじめてはいかがでしょうか。そうすれば、悪循環にはまらなくて済みますから。

所詮、生身の人間だから限界はある

いくら精神的に強い人でも、所詮は生身の人間ですから、限界はあります。体調を崩す前に、嫌われた方がいいですよ。絶対に。経験者だから言える言葉です。限界を超えた人は自殺をすることもありますし、そこまでいかなくても、社会復帰するまでに数年はかかります。

たとえ、ある程度回復しても、以前のように働くことができるとは限りません。早めに「嫌われる」人になりましょう。その方が、楽に生きることができますよ。

どうしても、今の会社が合わないなら、さっさと辞めて、元気なうちに他の会社に就職した方がいいです。我慢してまで、今の会社に、こだわる必要性はありません。