NHKが「積極的にマイナンバーの活用」を検討だって。後出しじゃんけんはダメでしょ

NHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長は1日の定例記者会見で、受信料の支払率向上に向けて「積極的にマイナンバーの活用を検討したい」と述べた。

 

NHKがマイナンバーを活用するには、放送法などの改正が必要。ただ、税などと同様に強制的に受信料を徴収すれば、視聴者の信頼に支えられた現在の公共放送の仕組みが大きく変わる。

 毎日新聞(電子版・10月2日)は、上記のように報道しました。籾井会長が、定例記者会見でのべたもの。

国民にとっては便利になるはずだったのでは

そもそも、マイナンバーって、戸籍謄本や住民票などの交付を簡便化するため、国民にとっては便利になり、プラスの面が大きいことが言われてきましたよね。

一方で、国や地方公共団体が、個人情報を一括管理することにプライバシーの侵害にもつながりかねないことや、情報漏洩の危険性も指摘されてきました。

最近では、年金機構の情報流出が大問題になりましたよね。まだまだ、国民の疑問は払拭されていません。

マイナンバー制度とカードの使用方法など周知が不十分

希望する国民には、マイナンバーカードが交付されます。このカードを使用すれば、先ほどの戸籍謄本や住民票などの交付が簡便化されます。ただ、マイナンバーカードは、個人情報の塊ですから、カードの交付辞退をされる国民も一定数いるはずです。

わたしも、どうしようか迷っているんですよ。

それだけ、国民にとっては、マイナンバー制度は、慎重に考えられているのです。

制度がスタートして、国民がその便利さを実感するには、相応の時間が必要なんですよね。

消費税の定率減税の次は、NHK受信料なのか

マイナンバーで最近話題になったのは、消費税を10%に上げる際に導入を予定している定率減税ですよね。これだって、マイナンバーカードを日常的に持ち歩かなくてはダメなのか、などなど、批判が殺到しましたよね。

その熱も冷めないうちに、NHKが受信料の徴収に活用すると言い出すとは、無神経過ぎるんです。NHK受信料が、「第二税金化」させようとする狙いなのでしょうか。

NHKに求められるのは、公正・中立な放送ですよね。国民の信頼に支えられてこそのNHKですし、そうなれば受信料の支払い率だって上がるんじゃないでしょうか。

いずれにしても、マイナンバー制度に乗っかって、後出しじゃんけんのような子供じみた姿勢は、改めるべきです。

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