「保育園落ちた。日本死ね」という匿名ブログが話題になっていますね。
先日は、国会でも議論になり、待機児童対策が緊急の課題となっていることが、改めて、浮き彫りになりました。
そんな中、田中ゆうたろう杉並区議会議員(以下、田中氏)のブログが、はたまた、話題になっています。まあ、ぼくの感覚から言うと、議員失格ですね。
以下は、田中氏のブログからの引用です。
巷では、インターネット上に「日本死ね」などと書き込む不心得者や、そんな便所の落書きをおだてる愚かなマスコミ、便所の落書きにいちいち振り回される愚かな政治家があとをたちません。
事情はどうあれ、「死ね」というほど日本が嫌なら、日本に住まなければ良いのです。
たった5年前の震災で2万人近くの方が無念のうちに命を落とされたにもかかわらず、よくも「日本死ね」などという暴言を思いつくものです。
右往左往する票乞食たちもみっともない。無視すればいいだけの話ではありませんか。
だいたい、イクメン議員をもてはやした連中と、「日本死ね」を持ち上げている連中は、面子がほぼ同じです。このことがすべてを物語っています。
確かに、田中氏が言うとおり、「死ね」という言葉を使用することに、ぼくは、賛成しません。もう少し、言葉の選びようがあったと思いますが、エントリーを書いた人の気持ちが、ストレートに表れたのでしょう。
より問題なのは、この田中氏が自身のブログで「便所の落書き」と言い放ったことです。
通常、便所の落書きは、「無視するに値するもの」として受け取られますし、刑法上の器物損壊罪にも該当するような行為で、きわめて悪質です。
果たして、今回の「日本死ね」という言葉を、区民の代表たる区議が、「便所の落書き」と同様の扱いとして良いものかどうか。ここに、ぼくの疑問があります。
匿名とはいえ、ブログに自身の思いを書き綴った行為が、「便所の落書き」として受け取って良いとは言えません。
だって、田中氏は、議員ですから、一般人とは違います。
議員として、待機児童の解消のため努力する立場にあるにもかかわらず、「聞く耳を持たない」態度がにじみ出ています。だから、ぼくが、議員失格と言うわけです。
次回の、選挙での区民の判断がどうなるのか。「便所の落書き」発言を忘れず投票所に向かいたいですね。