「『国防軍』私の懸念」

昨年の総選挙で自民党が大勝し、第2次安倍内閣が誕生しました。

安倍首相は、憲法「改正」を行ないたい旨の発言を繰り返しています。

自民党が昨年公表した「改憲草案」では、「改正」の中心部分の一つとして、自衛隊を「国防軍」とするとし、さらに、集団的自衛権の行使を認める方向での検討を始めるとしています。

このような状況の下で出版されたのが、本書です。

 執筆者は、

伊勢﨑賢治さん

 (元国連平和維持軍武装解除部長、現東京外語大学教授)

 

小池清彦さん

 (元防衛庁教育訓練局長、現新潟県加茂市長)

 

柳沢協二さん

 (元内閣官房副長官・安全保障担当・現国際地政学研究所副理事長)

 

です。

 

「軍隊というものをよく知っているのが、3人に共通する」(本書「はしがき」)人が、安倍首相の考えを、どう見ているのか。

 

タイトルにあるように、「懸念」の一言です。

 

私としては、3人の経歴からして、この種の本が出版されたことに、非常に驚きました。

 

そして、「軍隊をよく知っている人」が、発信しなければならない状況になっているのが、今の日本なのだと思いました。