昨年の総選挙で自民党が大勝し、第2次安倍内閣が誕生しました。
安倍首相は、憲法「改正」を行ないたい旨の発言を繰り返しています。
自民党が昨年公表した「改憲草案」では、「改正」の中心部分の一つとして、自衛隊を「国防軍」とするとし、さらに、集団的自衛権の行使を認める方向での検討を始めるとしています。
このような状況の下で出版されたのが、本書です。
「国防軍」 私の懸念―安倍新政権の論点〈1〉 (安倍新政権の論点 1)
- 作者: 伊勢崎賢治,柳澤協二,小池清彦
- 出版社/メーカー: かもがわ出版
- 発売日: 2013/03
- メディア: 単行本
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執筆者は、
伊勢﨑賢治さん
小池清彦さん
柳沢協二さん
(元内閣官房副長官・安全保障担当・現国際地政学研究所副理事長)
です。
「軍隊というものをよく知っているのが、3人に共通する」(本書「はしがき」)人が、安倍首相の考えを、どう見ているのか。
タイトルにあるように、「懸念」の一言です。
私としては、3人の経歴からして、この種の本が出版されたことに、非常に驚きました。
そして、「軍隊をよく知っている人」が、発信しなければならない状況になっているのが、今の日本なのだと思いました。