【画期的】共産党が「国民連合政府」を提案。志位委員長と岡田代表(民主党)が会談。わたしの率直な疑問です

日本共産党が、「国民連合政府」を提案しましたね。これは、単に野党との選挙協力ではなく、個人、団体も含めて、呼びかけています。

昨日は、志位委員長が民主党の岡田代表と会談しました。

わたしは、共産党の提案に大賛成です。一方、疑問もあります。単に安保法制の廃止と閣議決定の撤回で役目を終える「政府」なのか、それとも、継続するのか、という点です。

次の総選挙まで3年以上あるんです

これって、重要なんですね。安保法制を廃止して、閣議決定(2014年7月)を撤回、または変更して、その役目を終えるのかってことです。

安保法制を廃止し、閣議決定を撤回などする場合には、少なくとも、衆議院で多数の議席を得なければなりませんよね。次の、総選挙まで3年以上の期間があります。その間に、2016年7月には参議院議員選挙が予定されていますよね。まず、参議院議員選挙で過半数を得ることが第一です。

そのための選挙協力をしようってことですよ。で、次の国政選挙は総選挙です。ただ、総選挙はいつ行われるのかわかりません。任期満了なら2018年12月ですが、それまでに解散があり得るからです。

仮に任期満了まで総選挙を行わないとすると、3年以上あるんですよね。で、次が、参議院議員選挙で、2019年7月ですね。こちらでも(現在の)野党が多数を得ることが必要となります。ちなみに2019年4月は、いっせい地方選挙が行われます。

いずれにしても、今すぐ、ってことにはなりませんから、このようなスタンスで見ないといけない訳です。

「選挙管理内閣」的な国民連合政府なのか

共産党が提案する「国民連合政府」とは、どのような性格の政府になるのか、です。安保法制を廃止し、閣議決定を見直して、役目を終えるのか。それとも、できるだけ継続するのか、いまいち、わかりません。

目的を果たして役目を終えるとなると、いわゆる「選挙管理内閣」ということになりますね。一方、できるだけ継続する場合は、安保法制のみに、とどまるということになりません。予算や条約の締結、外交(首脳会談)も含まれてきます。

ここまで来ると、わたしの頭では、整理ができません。だって、原発再稼働や震災復興支援などで、「野党は協力すべきだ」という意見が多数ありました。しかし、共産党は、国政の基本的立場が違うといって、独自候補を擁立してきたんですよね。

ただ、沖縄は、普天間基地反対の一点で「オール沖縄」が実現して、小選挙区では、全勝しました。ただ、選挙協力をしたといっても、沖縄のみですし、「政府」与党にはなっていませんので、かなりイメージが変わってきます。

ここが、わたしの、わからないところです。

安保法制を廃止して、閣議決定を見直した後は、従来通りなのか

ここも、気になる点です。目的を果たした後、従来の枠組みにもどるのか、否かです。ただ、「国民連合政府」の樹立によって、野党再編や選挙協力が様変わりしますから、単純に現状回復ってこともなさそうです。

ですが、究極的な目標が違いますから、いつまでも選挙協力をするっていうのもイメージできません。これからの、野党党首間の会談や具体的な選挙協力をしてみないとわからない部分なんですよね。

まずは、安保法制を廃止することが大事

わたしの懸念材料といいますか、疑問は尽きることがありません。心配性なんです。でも、今、一番大事なのは、安保法制を廃止して、閣議決定を撤回することなんですよね。その先は、自ずと見えてくる気がします。心配を先取りすべきではありませんかね。

いずれにしても、共産党が真っ先に「国民連合政府」の提案をしたことが画期的なんです。これは、一方で、憲法破壊という暴挙に出た安倍政権の所産でもあります。

この異常事態をなんとかしたい、そのために政党だけではなく、国民一人ひとりが知恵を出し合い、協力すべき時なんです。

 

 

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